FLIGHT TRAINING FT-その他

【その他】フライトの合間に−4(ForeFlight)

どうも。あざらしです。

今回は、パイロット全般が使っているForeFlightについて概要を記載します。

ForeFlightとは

概要

全てのパイロット(学生、商用、軍事、教育)に対して飛行に有益な情報提供をしてくれるアプリ。現在ボーイング社が2019年にForeFlightを買収し運用中。主な競合アプリはGarmin Pilot。

当方のインストラクター達が使用しているのはForeFlightです。時々Garmin Pilotを使用しているパイロットともお会いしますが、理由として「Garminの機器と同期出来るから」だそう。

当方は費用面とインターフェイスの見易さ、使い勝手からForeflightを選択しました。

  

費用(比較)

ForeFlightBASIC PLUS $ 99.99/年
Garmin PilotUS Premium $ 149.00/年

※プランは異なりますが、凡そ同じ内容です。

 

出来る事(使用感)※BASIC PLUS

PPL Studentのパイロットとして記載します。

まずはGarmin PilotもForeFlightも無料期間があるので両方とも弄ってみる事をオススメします。当方はForeFlightの方が「Taxi diagramへの移行のし易さ」「画面への文字書き込み」などのインターフェイスが扱い易く感じました。

特にボトム部分に「空港、マップ、保存ファイル、天気」などのボタンがあり、直感的に次のフェーズへ移行できるのが気に入っています。

またチェックリストなどのPDFファイルも同様にストックが出来るので、余計なアプリは使用せずに全て賄うことができます。
※体験版ではPDFファイルは使用できません。

参考にipad miniで表示されたForeFlightを記載します。

参考
空港をタッチすると周波数やMETAR含めた情報がすぐに表示されます。
マップ上にTFRからハザード情報、PIREPまで表示可
PDFをダウンロードして保存も可能
参考※天気

Flight Plan のFilingも可能です。

ADS-B Traffic※米国のみのサービス
Trafficの確認はインターネット経由になるため、フライト中は確認できませんでした。フライト中は別途ADS-B レシーバーが必要です。詳細は記載します。
気象レーダーサービス並びに他Condition情報(TFR、ICING、Turbulence、Thunder storm他)が確認できます。※米国のみ

ちなみに地上であればインターネットサービスを利用できますので、より詳細を表示できます。

但し、ADSB Receiverを使用した場合、解像度が落ちます。また約15分遅れの気象情報になります。

緑色の線はトラッキングコースになります。この時はIFRトレーニング中になります。(VFRでの飛行)

マップに表示される情報を見ながら、ATCと空港の天候を確認しながらのLandingでした。左側(空港側)は降水量が多く、ほぼ視程0。。。この時にはiphoneとipadの両刀使い。画面には気象情報が表示されています。

フライトログを取っておけば、Google earthにてフライト情報を3Dで確認できます。

あ、因みに以前iPadの紹介もしましたが、Celler modelをオススメする理由の一つとして、当該モデルにはGPSアンテナがついていることが大きなポイントです。

Wifiだけですと、電波がない場所では位置のトラッキングはできないと思います。

例えば、GPSアンテナがあれば位置情報は取得できます。当該情報は事前に入れているマップ内に反映され、位置情報が表示できます。

お陰様で追跡はできますが、アプリ自体が事前に大量のデータをダウンロードするので、相当なメモリ容量を消費しますので注意。

設定はフライトモードですが、トラッキングされています。日本から米国までの航路はジェット気流に乗っての飛行なので、ピンク色の直行ルートから外れております。
フライトの経過情報も保存され、後から確認も可能です。フライトトレーニングにも向いていると思います。

次にGPS測位での正確性です。

高度はほぼ同じでした。勿論、高高度を飛行する機体は水温15℃と仮定(標準大気圧29.92inHg)して高度が出力されるので、実際の水温はもっと低くズレが生じたのでしょう。

対地速度についても、単位は異なるものの同じ速度を表しています。
※591 knot = 680 mile per hour

まだまだ使い切れていない事が多いので、多少参考になればと思います。

因みにフライトトレーニング中に使用していたのですが、離陸時には「Entering RWY 24(だったっけ?)」と着陸時に「Entering Final approach RWY 24(だったっけ?)」と自動的に音声でもお知らせしてくれました。

確か女性の耳触りの良い声であったとは思いますが、丁度集中しているあたりなので、一字一句覚えられてはいません笑。

結論として、Student pilotにとっても有意義なアプリかと思います。当たり前ですが。IFR以降のトレーニングをする場合にはMUST。

 

因みに、パイロット以外の日常使いで考えている方の参考用にメリットとデメリットを記載します。

メリット

  • フライト中、電波を発しない状態でも自分の位置がわかる
  • 出張や旅行の際にフライトログが取れる
  • 空港近くの天気がすぐにわかる
  • PDFファイルを保存できる
  • なんかパイロットになった気分になる
  • なんか飛行機での移動が楽しくなる

 

デメリット

  • 年間維持費がかかる。

 

年間維持費の対価として、メリットのどれかを満せるのであれば期間限定お試し版でも(飛行機乗る前日くらいに)ダウンロードする価値はあると思います。因みに途中解約した場合のデメリットは、調べていないので記載していません。ご容赦ください。

以上

付記(日本航空図)

カレラ様よりご質問がありましたので、日本航空図の件について記載致します。

私は現在ForeFlightのBasic plus(99.99ドル/Y)にて契約しています。

当該プランでも、JeppesenのSubscriptionをせずに、極東アジア地区の「High resolution terrain」や「Base map」、「Airport thumbnail diagrams」までダウンロード可能でした。

参考に全てダウンロードした状態でのマップ情報を添付します。

以前日本の空港で使用してみましたが、きちんと滑走路に進入した際には情報も表示されます。(ちゃんとフライトモードです。)

 以上

ADS-B receiver について(Sentry)

ForeFlightに付随するサービス「ADS-B receiver」については下記記事をご参照ください。

 

おまけ

Foreflight Proでできること特記

IFRトレーニングを始めてからというもの、インストラクター含め皆Proを契約していため、私も1年だけのつもりで契約してみました。結果として、IFRフライトをする上で非常に有効だと感じました。

トレーニングの上で一番役に立った点は、Map上にApproach procedure sheetやTaxi diagramを表示でき、且つ自機の場所を俯瞰して認識できる事です。現在地が簡単に分かるため、自機が空港やWaypointから見て何処にいるかといった空間認識能力(イメージ力)は余り鍛えられないかもしれません。IFRトレーニング中盤以降に更新した方が有効性がはっきり分かるかと思います。

この画像はIFR(LOW LEVEL)のマップ上にILS RWY27のProcedureを配置したところです。

下記に「Detroit空港へILS RWY22LへRader Vectorで着陸するAIRBUS321」に同乗していた際の軌跡を動画として残しておきます。

最後に

ありがたい事に当方のブログをみて頂いた、同じくアメリカで同時期にエアラインパイロットを目指してフライトトレーニングされているMさん(同世代)からコンタクト頂きました!

Mさんは南部でトレーニングをされており、私より後にトレーニング開始し現在Final Examだそう。やっぱりフライトトレーニングは南部の方がいいのか。。冬季の気候もミシガンに比べると良いみたい。。

お互いに住んでいる場所は遠方でしたが、態々デトロイトまで来て頂き一緒に食事やカナダに行ったのもいい思い出です。

その節はありがとうございました(^^)

色々お話しする中で、やはり日本でエアラインパイロットになるにはどれだけ難しいか再確認しました。

アメリカでCommercial Pilot License 取得まで700〜800百万円、日本の免許書き換えに必要であろう概算訓練費用5〜600万円(計器飛行、商用)。

合計1,200〜1,500万円(衣食住抜き)。 結果、航空会社で雇ってもらえるのはライセンス持ちでも一握りという、将来の保証がない資格。

将来的にパイロットがAIに置き換わるとは個人的に到底思えないですが、景気後退による移動者数の減少により、パイロット募集も減る若しくは現状維持の可能性もあります。(現在若干減っている模様)

(何百人の命を預かるのに「AIだけ」とか「機長一人だけ」では運用もかなりリスクがありますしね。ヘリコプターはわかりません。空飛ぶ自動車ができれば必要ないかもです。)

まあ何にせよ、”日本だけ”で夢を叶えるという事だけで突っ走るのは、かなりリスクが高いと思います。

因みに私は家庭の事情もあり、現在のままだと訓練のみに1,000万円以上の出資は流石に不可能に近いです。

また今までの職種(自分のキャリア)と年齢を鑑みると、日本人で一般的に考えられている「アメリカで取得〜日本で書き換え〜航空会社就職」では脱落した際のリスクが大きすぎる。

実際に脱落者も多いみたいですしね。”日本で働く事だけ”で考えるのであれば。ですが。

Mさんも「パイロットになるために確実性が高い選択をする」と仰っていました。おっしゃる通りですね。

成功するには自分の状況を鑑み、最大限エアラインパイロットに近づける道筋を考えなければ、夢や目標への挑戦ではなく単なる自慰行為になると思います。

自分の状況(配偶者、両親、取得できるVISAの種類など)を踏まえた上で、「エアラインに入るための確実性の高いプロセス」と「将来設計(挑戦期限や就職に対するリスクヘッジ)」とのバランスを考えないと。

・・・・

もちろんエアライン就職は諦めてないですけど!

フライトタイム20時間弱が偉そうに色々書きましたが、全ては自分を戒めるためなのでお気になさらず。

少々マイナスの記載もしましたが、皆さんも自己分析して自分だけの道筋を立てれば大丈夫です。同じ境遇でなくとも、同じ夢を追う仲間は沢山います。世界中に。

 

最後までお付き合いいただきありがとうございました。

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