米国事情
さて今回のトレーニング先が米国との事で先ず米国の航空事情について調べてみた。
米国は航空&自動車大国であり、日本や中国のように鉄道網は首都圏以外あまり発展していない。
※大手鉄道会社はBNSFやCSXTなどの物流会社が有名である。
まぁ石油大国で国土も広いし、人の輸送手段で一番効率的なのでだろう。
どこかで聞いたのだが、「Californiaのお金持ちはプライベートポートを持っていて朝食に12ドルのハンバーガーを食べるため、セスナで移動する。」とのこと。さすがですねアメリカさん。国土が広いのもあり、飛行機での移動も一般的で知り合いの米国サラリーマンも、趣味でPPL資格を取得しているほど身近な乗り物である。
※PPL(Private Pilot Licence)
トレーニング機関の説明
米国にはPart141 と Part61 が大きく分類されている。
Part141 = 日本でいう公認自動車教習所
Part61 = 非公認自動車教習所
に近しいものを感じる。
Part141とは
FAAに承認されているPart141の飛行訓練プログラムは、FAAの定めるカリキュラム、シラバス、レッスンプランに準じて進められる。
Part141認定の学校は、FAAによる定期点検(保守点検を含む)の対象となる。 Part141のプログラムはPart61と比較して、よりハイペースで組み立てられており、カリキュラム通りに受講すれば最短でライセンスを取得可能となる。
但し、 FAAはPart141プログラムを頻繁に更新し、各航空学校のプログラムが要件を満たしているか確認するため、当該プログラムを維持するには手間とコストが嵩む。
<受講時間比較>
・Part141プログラムの場合35時間(実際には平均50〜70時間との情報あり)
・Part61 プログラムの場合40時間(実際には平均60〜100時間以上との情報あり)
因みに、CPL(事業用ライセンス)の場合、Part61で250時間であり、Part141では190時間で獲得できる。
メリット
・少ない時間でライセンスを取得できる可能性がある。(個人の技量による)
・トレーニング内容ががFAAによって規制されているため、インストラクタ間の教え方に対し一貫性がある。
デメリット
・各個人の技量に対し、ライセンス取得のために高いレベルを要求される。
・ハイペースのトレーニングであり、学習スタイル並びにスケジュールに関して多くの制約がある。
・個人の技量によっては付いて行けず脱落する恐れもあるとの事
・日本からの留学の場合、M1ビザ(職業訓練用のビザ)を発行できるPart141の訓練校が少なく、受講地区を選び辛い。
※Part141の訓練が可能であっても、M1ビザを発行できない学校もある。
Part61とは
パート61のプログラムは受講者の技量により柔軟なスケジュールを立てる事が可能。
FAAはPart141と同様に、対象となるプログラムを規定する連邦航空規則(FAR)のリストを公表しており、必要とされる最短の飛行時間を規定している。 指定教材は決められておらず様々なソースから選ぶことができ、教官の裁量に委ねられる。また、自身の苦手分野があればそこを重点的に対策できる。
但し、規定されている時間もPart141より長く、長期的にはコストがかかる。またPart61のトレーニングは、フライトスクールの受講料のほかに、インストラクター費用、 航空機レンタル費用がかかる等のデメリットもある。
以上
まず上記プログラムから選定開始。
次回はトレーニング先の選定から記載します。
Part2