FLIGHT TRAINING PPL

【PPL-1】DAY 9〜11

日本に台風19号が直撃し、多くの方が大変な被害に遭われたとニュースで拝見しました。この場を借りてお見舞い申し上げますとともに、一日でも早い復旧をお祈り致します。

こんにちは。アザラシです。10月も下旬になりました。こちらはSummer timeからStandard timeに以降する直前のため、朝7時は真っ暗です。気温も8℃程度で寒くてたまりません。スズメ達も冬毛に換わり寒くてポッふりしています。

毛は汚いが可愛い

進捗ですが、病気や天候などで予定未だ3回しかFlight出来ずに焦りばかりです。現在Pre solo flight checkのため、苦手分野を重点的に復習中です。

 

主なトレーニング内容(DAY9〜DAY11)

  1. ATC Dialogue
  2. Power on/off Stall
  3. Landing

DAY 9

メインコンテンツ:Power on/off Stall

課題:Stall迄の手順がインストラクターや参考資料により異なることにより混乱。手順の整理。

改善方法:FAA-S-ACS-6B(with change 1)Private pilot - Airplane Airman Certification Standard を確認し当該練習目的の明確化を行う。
→PPL取得に必要な技術の目的などが記載されています。
※FAAサイトで無料にて入手可能です。
https://www.faa.gov/training_testing/testing/acs/

当該状況に陥る方法やリカバリー手段は省きますが、結局は「Take off とLanding時にストールしたらどうすれば良いか」をテストされているので、技術面だけ見れば「失速状況を故意的に作り出し、状況に沿って立て直せば良い」ということですよね。そんな状況に陥ることのないようリスクマネージメントも重要ですが。

私はStallまでの手順のみについて、乱暴な言い方ですがホワイトアーク外でFull Flapするなどの機体に損傷を与える行為や、キャブヒート等のリスクマネージメント、 Second Stallを起こし得るような危険操作をしないよう留意しました。

勿論実際にStallした時のリカバリー方法の勉強なので、Stallまでの手順は通常のTake off /Landingと同じです。インストラクターから指定されたリカバリー高度以下にならないことが前提です。

勉強(人生)全般に言えますが、「その課題や問題を作成した出題者(相手)の意図を汲む」ことや「何故か」を常に考えて取り組むのが問題解決への一番の近道ですね。

 

DAY9はストールをOn/Offともに各3回。

Power on stallの練習中の出来事です。Full power+右ラダーでほんの数度少々右に傾いていたのですが、左翼からStallし一時スピンしかけた時には、タマヒュ…流石に肝を冷やしました。

仮想地面前にはリカバリー

 

DAY 10

メインコンテンツ:Landing

課題:自力でのLandingの習得

今までLandlingの際、感覚的には操作をサポートして貰っている感覚が強くありました。(イメージFPSのオートエイム)

特にLandingには苦手意識があります。これは初フライトのLanding時、ブレーキの感覚が分からず左ブレーキを強くかけ過ぎてしまい、スリップ状態にしてしまったのが恐怖心を持った原因だと思います。

もう10回以上もLandingを体験しているので、インストラクターへ「自らの手で着陸させたい」旨を伝え挑戦させてもらいました。

インストラクターより、「Ann Arbor Municipal Airportは狭いから、Willow run Airportで試してみ」との提案があったので、初めて違う空港でのTouch and Goに。

Ann ArborとDetroitの間にある空港がWillow run

ここは以前AFSP申請時に指紋提出するため立ち寄った空港です。B747が着陸できるような、広い滑走路を保有しています。今回使用した滑走路は3本あるうちの小型機用滑走路でしたが、Ann Arborよりは十分広くPAPIも完備。

あ、ずれ・・・
ずれたー

合計4回Touch and Go。全てRight Traffic。インストラクターから「集中するためATCは聞くだけでいい。操縦に専念しなさい」と頂き、ずーっと機体と対話していた気がします。

この時Cross wind 10KT強でクラブしながらの進入。スロットル操作とトリム操作を初回は多少手伝ってもらいましたが、2回目から辿々しい状態でしたがなんとか自力でできるようになりました。

ただ、「Right BaseからFinal approachへの進入が早過ぎ&遅過ぎ」「滑走路のセンターラインから外れる」「着地が雑」など、様々な課題が…楽しくて堪りませんね。

一回慣れると出来る様な気になり、最後Ann Arborにて自力でLandingが出来たのが一番嬉しかった思い出です。

オートエイムなしにどれだけ正確にLanding出来るか練習あるのみです。ATCもだけれど。。

 

DAY 11

今回初めてJACKSON AIRPORTでTouch and Goの練習を行いました。もう散々。Cross wind 10kt+α

JACKSON AIRPORT はAnn Arborから西。VOR DMEあり。空港内には美味しいレストランがあるとのこと。

どのタイミングでFinal approachに入ればいいか忘れてしまいフラフラ。フレア操作のタイミングがバラバラで早めの失速〜ドッスン着陸など、タイヤやサスペンションにも相当無理させてしまいました。。。

現在通信教育やYouTubeなどでLandingの復習をしております。

もうバラバラ過ぎて恥。

一つだけよかったのは、ATC送話受話は全て自分で出来たことくらいでしょうか。インストラクターは何もせず、ずっと見守ってくれていました。

手順としては下記の通りです。

前提条件

  • Jackson airportの高度は1,000FT
  • RWY 25 Left Traffic pattern

手順(Touch and Go後)

  1. Up windでVyにて上昇
  2. 1,500FTまで上昇ののちLeft Crosswindへ
  3. Left Downwindへ進入しPattern Alt2,000FT維持
  4. ATCへOPTIONリクエスト
  5. Threshold lineの真横から1,500rpmまで回転数低下(FLAP10)
  6. Threshold lineが後方45度に来たらLeft BASEへ。
  7. Left BASE進入しFLAP20 。降下率を300~500 ft/minに保持
  8. Final approachにてFLAP30
  9. Landing〜繰り返し

手順に慣れれば問題ないのでしょうが、未だ頭で考えてからの操作なのでどうにも追いつけていません。。。しかもRWY24のAnn ArborとごっちゃになりLeft Downwindではどんどん内側へ笑

今回の気づきとしては下記の通りです。

  • Landing先のDialogは先に確認する重要性(当たり前)
  • 次の動作だけ意識するのではなく、一連の手順を意識しながら取り組む重要性
  • ATC含め、英語が文法通りでなくとも、内容を理解し主要な部分が間違っていなければ伝わる。(勿論Read backが義務付けられていれば、主要部分は全て送話する必要あり)

ATCの例)

当機:Hold short RWY6 Ready for Takeoff North(離陸後左に行きたいよ)
ATC:北東2〜3mile先より他の機体がLeft Downwindに進入するよ。離陸OK。
当機:Take offの後、まず真っ直ぐ行くねー(Clear to takeoff Straight out)

など

インストラクターも「Solo出るんだから、こいつ甘えさせないで自分でヤラセたろ」的な精神でしょうか。お陰様で全て送話させてもらい、根拠のない自信で満ち溢れました。(聞き取れていない部分は追って教えて貰いましたが笑)練習しなきゃ。。。

 

最後に

共通語である英語を早いうちから苦手意識を取り除くことは、パイロット資格取得の能率アップに非常に有効であると感じました。今後パイロット資格を目指される方で英語への苦手意識があるのであれば、下記をお試しされるのも良いかもしれません。

前提として、パイロット資格の取得に際し、ICAOやIATAの規則の読解から始まり、機内での案内・ATCとの会話・仕様書&証明書・教えてもらうための教材や授業は全て英語です。

上記内容だけ見るととても難しく感じます。特に日本人の多くが「英語が喋れない」という思い込みに苛まれているのに起因します。日本自体は音楽や街中の標識などでも英語に触れ合う機会が多く、中学校から大学まで基礎勉強しているので世界的には平均以上に英語ができるというのが通説です(TOEFLの受験者数と平均点数についての結果より)。

周りの国の英語力を実感したけば海外の非英語圏へ旅行されることをお勧めします。アジア圏でもヨーロッパでもいいと思います。

そこで感じるのは、一般市民は英語があまり喋れないという事。ヨーロッパ圏は文法が似ているのでそれっぽく聞こえますが、よくよく聞くと接続詞やら関係代名詞やら前置詞はめちゃくちゃだったりします。(時々フランス語やドイツ語だったりイタリア語を混ぜてきたりしますし)

でも通じる。要は頭の中で勝手に変換&補填してくれるので、めちゃくちゃ言っても分かるものなのです。(ワタシ ドライブ アナタ ウミ シタイ みたいな)相手と面と向かって話せば大体察してくれます。単語だけでも十分伝わります。英語はただのツールでしかありません。

ここで言いたかったのは、特にパイロットを目指したいと考えている人は、苦手であっても心の何処かで英語をずっと意識していたと思うので、英語力自体は備わっているという事。あとは積極的に喋る事で実践力と積極性を養えたら、もう怖いものはありません。

現在10時間程度のフライトと6時間程度の座学をしてきましたが、インストラクターのお陰もあって何とかついて行けています。しかし、もっと英語が早く好きになり得意科目になっていれば質問もATC対話もスムーズに出来るだろうにと、少々ブルーになっている真っ最中です。

是非これから留学される方で英語に苦手意識があれば、無理矢理でも英語を使うトレーニングをお勧めします。

 

前会社の先輩は、街中や飲み屋で外国人に話しかけ英語を習得したそうです。私はナンパ行為はグラスハートなので諦め、下記のサイトで海外の友人を作ったり、サークルに参加したりしました。ご参考にどうぞ。

Japan Guide
https://www.japan-guide.com/forum/quereadisplay.html?0+106216
→日本に興味がある外国人が登録しています。ここで知り合ったアメリカ人と8年程文通しています。

Meetup
https://www.meetup.com/ja-JP/
→世界的なコミュニティーサイト。外国人が多く登録しており、様々なジャンルのコミュニティーがあります。趣味があれば参加してみる事をお勧めします。ホスト以外、維持費は無料です。

スタディサプリENGLISH(新日常英会話コース)

 

先ずは外国の友達と英語で話し、早めに恥をかいて次に活かしたほうが後々役立つかと思います。

余談ですが、私は四年前NYからNJ行きの混雑した夜行バスで、おばあさんに「Sit down please」と席を譲りました。怪訝な顔されたので、直ぐにネットでチェック。どうも私は「お座りなさい!」と満面の笑みで暴言を吐いていたようです。

動揺して目的地着くまえにFreewayで高速清掃員と一緒に降りてしまい、NJの真っ暗な道路をうな垂れてホテルまで30分歩いた記憶があります。めちゃくちゃ怖かった。。

まぁここには描ききれないほどの失態と、現在積み上げている恥の山がありますが、次に活かすいい機会となっています。それが無ければ今ここで挑戦できるチャンスが巡って来なかったのだからと、ポジティブに考えるしかないです。笑

 

以上

長文乱文お付き合い頂き、ありがとうございました。

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