FLIGHT TRAINING PPL

【PPL-1】DAY1~DAY6

こんにちは。自分で散髪し失敗したため坊主にしようか思案している夢見る主夫Azarashiです。嫁さんにも手伝ってもらい全体的に短くしたところ、成功したのですが、ツーブロックにしたくなり、ノリで剃ってみたら大惨事になりました。

さてさて、本ブログも始めてから結構経ちましたが、まだ様式も定まっていない部分もあるため、試行錯誤しながら読み易いように改善していきたいと思います。

 

概要

9月上旬から始まったFlight Trainingですが、同月22日現在、Flight時間 7時間超えました。VFRですと天候によってキャンセルになる事もあり、週3で予約しているのですが、なかなか上手くはいかないものですね。

※一週間に平均2日間、2時間予約/DAY(フライト 1〜1.5h)

フライト毎に行なっている事をざっくりと記載します。

Flight前

  1. 前回の復習
  2. 当日の科目の予習(親友から貸してもらった本田航空さんのフライトトレーニングマニュアル)
  3. YouTubeで内容確認(ERAUSpecialVFRさんのERAU Private Pilot P.A.C.E.)

Flight後

  1. フライト時に撮影した動画と音声を編集(約30分)
  2. 動画確認(聞き取れない部分の繰り返し再生や注意点を書き出したりするので、1時間のフライトでも1時間半〜2時間程度)
  3. 今回の内容、内容毎に詳細&注意点を記載、気づき、次回への改善点をノートにまとめる(約30分)

 

主なトレーニング内容(DAY1〜DAY6)

  1. ATC Dialogue
  2. Taxing
  3. Take off
  4. Clearing turn
  5. Steep turn
  6. Slow speed Flight
  7. S-line
  8. 中心旋回
  9. Power on/off Stall
  10. Emergency procedure
  11. Landing

 

DAY1

セスナを操縦するのはグアム(Trend Vector Aviationさん)で訓練体験コースを受講させて頂いた時以来、一年ぶりの飛行です。

PGUM 周辺

今回は実際にPreflight Checkからはじめ、E/G始動させた時のドキドキ感(焦り含む)は全く異なりますね。気づくとTerminalからTaxingしてHold Short Position(滑走路手前)にいました。

で、言われた通り操作をしていると、いつの間にか飛んでいました。

初めて正式な手順で飛び立った時の感情は、とても言葉に表すのが難しいものがありました。”楽しさ”や”不安”、”恐怖”、”決意”などが複雑に入り混じっていましたが、「新たな人生の第一歩を踏み出した」という感動は、一生忘れないと思います。

初フライトを終えた時には、自然と笑顔になっていました。「先ずは楽しんで」と言って緊張を解してくれたインストラクターには感謝です。(「初フライトはIQが半分になるくらい緊張するから大丈夫」と言われましたが、理由はお察しください)

 

DAY2

DAY1で当方が直面したのは、意識しないと計器を凝視してしまうという事でした。FAAでは外9割計器1割と記載されていたのは知っていたのですが、気づくともう「計器に首ったけ」Instrument LOVE。

2日目には改善しようと、VRを使用し「Cross checking」の練習をし、周りを見るように意識付けました。

やはり実機では振動やGなどの外的要因が加わり、VRのように上手くはいかないため、無理矢理にでも見てやろうとクリアリングの際には頭をグリングリン動かしていました。(そんなに頭を動かす必要はないと言われましたが笑)

今では無意識でもCross checkができるようになってきた”気”がします。

そういえばこの日は1,000FT AGLあたりで、鷹が真横をセスナを上回る速度で飛んでいました。彼ら鳥たちも子供の頃から飛ぶ練習を頑張ってしていたんだろうな~と、なんかホッ&ヒヤっとした日でした。(´_ゝ`)

 

DAY3

DAY2にインストラクターから「ATCとの対話をしてみる?」と言われ、フライト前に内容を聞いていたのですが、どうにも及び腰になってしまっていました。「間違っていたらどうしよう…」「Read backとか予想外の事言われたら返答でいるのかな…」「管制官に迷惑かけるのも嫌だな…」とチキン発揮。

DAY2のフライトの後、DAY1とDAY2の動画を見ながら、「Oh~」「Yeah」「んふー」のセリフがメインの自分を恥じました。

…うん…やるしかないかな!もうしょうがないね!間違えてもいいよね!やるしかないもんね?反復していればなんとかなるよね?大丈夫だよね…?…初体験てやっぱりドキドキするよね?…そう言えば初体験と言えば〜

と、考えが錯綜しながらDAY3の前夜はずーっと教えてもらったセリフを念仏の様に唱えていました。まるで結婚式前のスピーチの様。

あとは前回のATCとのやりとりを繰り返し聞いていました。

遂に当日。

Preflight checkが終わった後、遂にきましたターミナルからのTaxing Request(誘導路へ入るためのリクエスト)。

「WHO誰が」「WHEREどこ」「WHAT何をしたいか」だけを伝えるだけなのに、操縦桿に付いているマイクOnボタンを押すのに10秒かかりました笑

「Ann Arbor Ground,Cessna ○○◯◯, NW Terminal, Request Taxi Active with Charlie(ATISのInfo)」

…はぁはぁ…言えた…!言えたー!!!と喜んでいたのも束の間。

Ground「…RWY6 VIA CHARLIE BRAVO ALFA CROSS RWY 12」

…「アババババ(マイクOFF)」

実は反復練習していたのはRWY24の返答である「…RWY24 VIA CHARLIE ALFA」 だけでした。事前にインストラクターからも何を言うか聞いてはいたのですが、実際にRead Backする時にはもうドキドキ。

なんとかゆっくりとRead Backできたのは良いのですが、もう変な汗がダラダラ。

その後Final Preflight Checkが終わりHold short positionに。「じゃあ私たちはTake offのあとSWに飛行するから。Take off requestで言ってみようか!」とのお言葉。

…ですね。Taxing Requestで満足してました…

ここも言う事はできたのですが、もうRead backが散々…最後はインストラクターが助け舟を出してくれました。

今度管制塔に菓子折でも持って行こうかな。「いつもありがとうございます!」と。

 

DAY4〜6

Steep TurnやS-Turn、定常回転を初体験。なかなか操縦桿、トリム、ラダーを駆使ししながら風を考慮し操縦するのは楽しいもので。同時操作とかたまりませんね。上手く速度と高度を維持しながら、円を描けると嬉しくなりました。

WIND 050 AT 6KT程度だった記憶

因みにATCの対話は相変わらずですが。

まだ6〜7時間程度しかフライトしていない中で尚早ですが、私の中で苦手意識があるのは、ATCとの対話とLandingでした。

”LiveATC”を使用してATISやDialogueの聞き取りは練習できても、実際に冷や汗かきながら対話するのは、また全然違いますね。。冷や汗をかくと脳みその回転が極端に落ちます笑

Landingなんて、何度「Easy!Easy!」と連呼されたでしょうか。クラブでのLandingとか本当にすごいですね。シミュレーターでできても、実際とはまた全然異なった感覚に陥ります。早く上手くできるようになりたい。。

今後は上記の改善を目標として取り組む所存です。

 

最後に

当方、一時期 教習指導員として運転を教えていました。

その際、先輩指導員から「どんな機械でも操作は人間ならできる。免許なんて単に ”人間には操作ができる能力があるのを前提として、その許可を与えられた事を証明するもの”なのだから。」と言っていた事を思い出しました。

フライトトレーニングを始めてみて感じたのは、車の運転と似通ったものが多いと言う事です。もちろん飛行機は3次元なので操縦は大きく異なりますが、根本は同じなのかなと。【同時操作、予測、確認】

ここで余談ですが、皆さんは教習開始時に簡単な心理テストをした事を覚えていますか?このテストで、2つの事がわかります。

1つは「1−E」「3−C」「5−A」などの評価です。その人の判断力や操作の正確性を表すものです。

もう1つは、数字2桁で表記されます。これは、指導する上でのその人の性格を表します(数字が大きければいい訳ではありません)。

内容は此処では伏せますが、どの評価であっても、免許は取れる様に指導員は指導します。また、時間は掛かっても免許は取れると思います。ただ、フライトトレーニングには運転免許の時の様に”料金定額安心プラン”なんてありません。

アメリカではフライトトレーニングで免許取れるのは3割程度だそうです。理由は様々ですが、資金不足も原因の一端です。

フライトトレーニングをするにあたり、日本の自動車教習所にある様な、自分の弱点を知る様な心理テストはありません。孫子曰く「彼を知り己を知れば百戦殆ふからず」と言う諺があります。(なんか違う気もしますが!)

此処で言いたいのは、自動車運転免許の取得の際、自分は「何が苦手で、何を言われ、何を考え、どの様に対処したか」を思い出し、もしまだ分析結果をもっているようであれば確認してからフライトトレーニングを受けた方がいいと言う事です。

安全確認がよく注意されたのか、そもそも操作が苦手だったのか、操作が大雑把だったのか。

あくまでも持論なので参考程度で考えて頂けたらと。

因みに自動車の操作に関して、私が教習生だった時は、”操作の事象を頭で覚え予測をたて、感覚と予測を徐々に擦り合わせる”事をしていました。

運転例)ハンドルをこれだけ切ると、この速度だとどれだけ曲がる。など

要は妄想ですかね。指導員に迷惑をかけたくなくて、一所懸命予習していた気がします。私が中型二輪を追加取得した10年前の分析結果は「5-B(的確な操作、判断力あり)」「自我が強いため、周りの意見も素直に聞くこと。過度な自信を持たず、周りのことも考えて運転しなさい」みたいな事書かれていました。

うん。。自制心は大事ですね。

 

まぁ色々記載しましたが、最後は自分のパイロットになりたいと言う熱い気持ち次第ですね。それを焚き付ける”きっかけ”もあればより良いと思います。

私はGuamでTrend Vector Aviationさんにて訓練体験をお願いした際、「31歳超えからでもパイロットになれますか!?」という在り来たりな私の質問に対し、インストラクターから「あぁ、全然大丈夫ですよ。(真顔)」というお言葉を頂きました。その時の一言で今の挑戦が具現化できたと思っています。その節はお世話になりました。

あいかわらず最後が内容より長くなりました。

最後までお付き合い頂きありがとうございます。

-FLIGHT TRAINING, PPL

© 2024 大空情報通信