どうも。あざらしです。今回は、チェックライドで聞かれる可能性のある「GNSS関連」の情報について簡単にまとめます。当該部分は案外見逃しやすいかと思いますのでご注意ください。
GNSSとは?
日本だとGPSと呼ばれていますね。このGPS自体はアメリカで運用されるナビゲーションシステムの名称になります。GNSS(Global Navigation Satellite System)が位置測位システムの正式名称になります。通常4つの衛星シグナルを受信し、位置情報の補正を行っています。
航法の種類
以前はVOR/DMEやNDBを用いた航法が一般的でした。
現在はRNAV(aRea NAVigation)が一般的です。
都度VORなどを経由する航法より、RNAVでDirect/Waypoint経由で目的地に向かった方が、燃料削減にもなります。
使用されるシステムについて
初期:Sensor Based Navigation(SBN)で、VOR/DME とGPSセンサを使用した航法。航法精度が確率する前の段階です。
次段階:Performance Based Navigation (PBN) 航法精度を指定した航法。
次段階:Required Navigation Performance (RNP) より正確さが向上したArea navigation。以前のRNAVとの違いは「RNAV は ”the requirement for on-board performance monitoring and alerting”」という点。
RNPの各種閾値(Criteria)
- Enroute:RNP4 (誤差4NM以内)
- Terminal:Basic - RNP1(誤差1NM以内)
- Approach:RNP APCH(誤差1NM以内)
- :RNP AR APCH(誤差0.3NM以内)
また、RNP Approachに使用されるシステムには、各種Approach方法により違いがあります。
Approach時、PBNをベースとしてより精度を上げる方法は…
Aircraft Based Augmentation System (ABAS):機体側の機能”RAIM”を用いてGPSの精度を補強するシステム。
Satellite Based Augmentation System (SBAS):静止衛星を使用した航法補強システム。アメリカでは"WAAS"を使用。日本だとMSASを使用
Ground Based Augmentation System (GBAS):地上施設でGNSSシグナルを補強するシステム。着陸時の正確さがより向上。
※注
RAIMとは
Receivers Autonomous Integrity Monitoringといいます。こちらがない場合、GPSの精度は信頼できるものではありません。
5つの衛星シグナル OR 4つのシグナル+input baro altitude が必要です。
WAASとは
Wide Area Augmentation Systemといいます。静止衛星を使用し、より正確な位置情報を取得できるシステムです。
追加で衛星のシグナルを2つ使用します。もしWAASを使用できない場合、RAIMを使用する必要があります。
訓練機体のシステム構成
各訓練機によって、システム構成が異なります。フライトプランを提出する際に求められます。(Foreflight)
当方が使用している機体は
- SBAS
- PBN approved
- VHF RTF(VHF帯のRadio telephone)
- RNP approach
を搭載していました。
チェックライドでも、当該システムの内容について確認されるかもしれません。
以上
最後までお付き合いいただきありがとうございました。