どうもあざらしです。
やっと。やっっっっとのことで、実技試験の予約ができフライト終了しましたので、内容と結果を流れを追ってお伝えします。
フライト前日
念の為Aviationに出向き、Maintenance Log bookの内容を事前確認。「AVIATE※Acronym」の項目が全て有効か確認しました。
A- Annual inspection
V- VOR inspection (for IFR used aircraft) 30 days
I- 100h inspection(for rent aircraft)
A- Altimeter and static pressure system (within 24 calendar month)
T- Transponder (within 24 calendar month)
E- ELT (within 12 calendar month or Battery life +50% or 1h accumulation time)
今回のDPE(試験官)はOral試験でお世話になった方であり、VFR Navigation Log作成手順と方法については既に説明していたため、今回は目的地だけ事前に入手し、Excelにて作成しました。
ただ、お忙しかったようで目的地の情報を送っていただけたのは深夜1時ごろ。。。なのでフライト当日に一から作成する事にし就寝。
※興奮し過ぎて寝付けたのは深夜3時ごろでした
フライト当日
10時からの予約ではあったのですが、VFR Nav Logの作成と、9時には到着して準備する必要があったため、朝6時半に起床し気象を確認したのちNav Log 作成開始。
指定場所は行ったこともない場所であったため、Check pointの選定には少々手間取りました。ちなみに行先はOSCです。
このようなルートになりました。
特に気をつけたのは、「Michiganは自然が多いため地上目標を見失いやすい」という点です。気づいたら「あれ?ここどこ?ここであってる?」となりやすいので、VORを多用しました。
幸いにも目的地まで3地点VORが設置されているので、迷っても安心♪
気象情報やNOTAMsはForeFlightで確認し、作成完了! そうこうしているうちに、出発予定時刻になってしまいAnn arborまで向かいました。
Aviation到着後、オフィスにて事前に確認していたMaintenace Logの再確認と、念の為前回Oral試験中に躓いてしまった内容の再確認を行い、DPEの到着を待ちました。
試験開始
DPEは約束時間の30分前に到着。
試験に必要な書類(Written testの結果やパスポートの有無、Medical等)の確認を行ったのち、再度簡単にOralの試験を行いました。前回の試験時に聞かれた内容はメモしておいたので、当該内容についても事前に私から説明しました。
VFR Nav Logの作成内容の説明と、前回同様口頭試問が1時間程度行われたのちハンガーへ!
Preflight checkを指差し呼称しながら行いました。時折DPEが「このパーツは何?役割は?」や「もしFuel Vent が詰まったらどうなる?」「このアンテナは何?」「このベルト(オルタネーターのベルト)はどんな役割があるの?」「この穴(Static port)は何?詰まったらどうなるの?」などの質問に回答しながら無事に終了。
でも一つ懸案事項がありました。
前日に受付へ「フライトが長引く可能性があるので、燃料をトータル36Gal程度積んでおいてください」と伝えておいたのですが、実際にタンクキャップを外すと表面張力ギリギリの燃料が。
案の定、エンジン始動時から右側の燃料計が反応せず、IndicatorにはLOW FUEL Rの文字が。。燃料計の故障だった場合にはフライトはできないので、急いで機体をハンガーへ戻しメカニックがいるハンガーへ走りました。
粗方予想がつきます。多分燃料の詰み過ぎが原因。。。なので、メカニックへ「多分燃料積み過ぎてセンサー異常が起きているのだと思います。抜いてください!」と伝えました。
近くにいた見知らぬインストラクターは「ちゃんと燃料が送り込まれてないんだろうね(苦笑)原因はわからんけど。えっチェックライドなの?じゃあこのままだと飛べないねー」と他人事。
知ってるよ!ちょっとイライラしながら、メカニックにもう一度「多分燃料の詰め過ぎで異常が起きているのだと思います!取り敢えず燃料を少し抜いてください!」とお願いました。
結果、3Gal程度抜き燃料計は元通り直りました。私の髪の毛は50本程度抜けました。メカニック曰く、こんなことは初めてだそう。
本当に心臓に悪い。。。
問題はあったものの、取り敢えずチェックライドは続行。
DPEは初めてのPassengerという設定という事もあり、Briefingは「Passenger Briefingと念の為Crew Briefing」を行いました。
そしてTakeoff!※Flight followingは使用せず
試験内容
燃料を沢山積んでいるからか、まー機体が重い重い。全然高度が上がらないので、何度もMixtureを触ってRichか確認していました。
最初の内容は順を追って
- Soft field takeoff
- VFR Nav Logに沿った飛行(Ground referenceに則った経路と高度、時間確認)
- VORの使用方法(これは自発的にしていました)
次に、DPEより操作方法の確認のため、2〜3地点目の途中からHood の装着を指示されました。
その後
- 計器飛行での飛行技量(上昇、下降、転回)
- Unusual attitudeからのリカバリー
- flight calculation for flying to the alternate airport(Time, Heading, Fuel)
- Emergency demo flight
- Clearing turn
- Steep turn(左右)
- Slow flight(With flaps and without flaps + turn)
- Power off stall(With flaps and without flaps, bank angle)
- Power on stall
- Ground reference maneuver(地上目標に対する旋回とS-turn)
以上を確認したのち、Ann arborへ戻るよう指示をされました。
もうこの頃には自分がどこにいるのかさっぱりなので、Ann arbor付近に設置されているVORの周波数に合わせ自機の場所を推測しながら戻りました。
そして空港到着後・・・
- Soft field landing
- Pattern work
- Forward slip
- Go around
- Short field landing(Touch down point指定&指定位置での停止)
以上を確認してもらいました。
全てが終わったのち、Taxi wayにてDPEより「戻っていいよ。終わり」だけ言われ、結果は何も言われず。。。
ドキドキしながら受付へ鍵を返したのち、別室にて総評を受けました。
Stall時にどのような行動をすると危険か。また危険な状態は何か(Second stallやSpin)を聞かれ返答。「●●●だとFailureだよ」とだけ言われました。●の部分はよく聞き取れていなかったので、「あぁ。。。ダメだったのか。。。」と肩を落としていると・・・
「じゃあStudent pilot license出して。こっちで預かるから。で、これ」と紙をもらいました。
【Temporary Airman Certificate】と書いてあるではないですか!
やったね!なんかよくわからないけど合格していたみたい☆
フライトチェックには2.7時間とかなり長い間かかりましたが、丁寧に操作を確認してくれました。DPEには感謝しかありません。
これでやっと空人の仲間入り☆
最後にDPEから「IFRが一番大変だから頑張ってね!IFRのCheckrideは俺がやってやるから連絡して!」と言われ帰られました。
え?
IFRが一番大変なの?
以上
これにて長かった1年9ヶ月のStudent pilotは卒業し、次のステップに移行します。
最後までお付き合い頂きありがとうございます。