どうも。あざらしです。
今回はLong XCについて記載します。CPLでのRequirementとして長距離のXCが必須となっています。
DAY5のXCはいつも通りのランシングまでのフライトで特記事項がないため、省略します。概略は次の通りです。
- CLASS D(KPTK)⇒CLASS C(Lansing airport)
- VFR(VMC)
- 距離:53NM程度
- Flight following
DAY6(Carburetor icing体験談)
概要
当日の地表外気温は3℃。Ceilingも3000”AGLと少々低めでした。インストラクターと話をし、本日は初の10,000”MSL越えに挑戦(?)する事に。
往路は10,000”、復路は9,000”としてIFRフライトプランを提出。
内容
- IFR flight plan
- 向け地:デイトン国際空港(OH)
- Icing condition(Carburetor icing経験)
今回は遠方のフライトであったため、Departure ProcedureでIFR Flight planを提出。ただ、時間の短縮のため、途中からDirectへ変更要請しました。
Departure procedureというのは、IFRでの離陸時に使用する手順になります。目的地まで雲を避けての飛行(VFR)が難しい高速での飛行や大型機、遠方へ飛行する際によく使用されます。
往路に提出したルートはこんな感じ。
Departure procedureはこんな感じ。
出発地でATCからこちらのフライトプランをActivateしてもらいます。IFRフライトプランのPickupは機体番号にて行われます。例文を下記記します。(以前記載した気もしますが。。。)
IFR Clearanceの読まれる順序は決まっています。「C R A F T」です。
あざらし「〇〇Ground , Archer N●●(機体番号), request pickup IFR with (ATIS code)」
Ground「Archer●●, 〇〇Ground , Cleared to KDAY, (Route)BAR2 SINKR, DIRECT, (Altitude) 3000" expect 10,000" in 10 min,(Frequency) Detroit departure 132.35, (Transponder) SQUAWK ●●●●」
※訳「機体名、ATC接続先、目的地、ルートはBAR2を使用してSINKR経由してからのDirect、高度3000”。十分程度で10,000”へ アサイン、次のコンタクト先の周波数、トランスポンダーコード」
あざらし「(上記Read back)」
あとは通常通りTaxiing、Runupした後Towerへ「Hold short RWY27R, Ready to takeoff, IFR」とコンタクト。と、こんな感じです。
長距離便の場合にはルートが果てしなく長くなっています。以前大型機のパイロットが30秒くらいずーーーーーっつと呪文の様なルートを読み上げていて、ちょっと不憫に思いましたね。
デイトン到着時にはRNAV24LへCategory LPVにて着陸しました。
到着後はFBO(運航支援事業者)と言われるサービスセンターへ寄り、少しだけ休憩。
駐車場で休憩。FBOで無料のコーラとお菓子を頂き帰路へ。
トラブルは帰路で起きました。高度11000FT。次の写真にあるような、一部モコっと膨れた雲に進入した際にCarburetor icingが発生。
水分量が多い雲になります。
通過にはほんの一、二分でしたが、エンジンから異音が発生し、機体が振動し始めました。
Carburetor icingが起きた場合の状況は文章だけでしか知りませんでしたが、今回の体験ではっきり理解できた気がします 笑
直ぐにCarb heatを使用し、ATCへDeviation(指定航路の逸脱)をリクエストし、雲内からの脱出を決行。
無事に難を逃れることが出来ました。
外気温度計には着氷が目立ちます。このように、小さな突起物から氷の着氷が始まります。
この後は雲を避けるため高度を下げ帰路へ。
到着した後の主翼には、溶け始めていますがClear iceが着氷していました。この氷は溶けづらく危険なタイプになります。
所感
このCarburetor icingで、私の経験上「Carburetor icing」「Engine malfunction」「cabin smoke」と、どんどん経験値が上がっている気がしますね。
ここまで経験して(怖いから)パイロット諦めるという選択はしなかったので、もう続けるしかないですね。(鼓舞)
最近の訓練では、大型機が離着陸する国際空港の利用が多くなってきました。小さな機体だと、速度も遅いので少し邪魔している感が拭えません 笑
Taxiingの時にすれ違うDELTAやUNITEDのパイロット達と、手を振り合って挨拶するのは此方のパイロットだけなのでしょうか。少しずつでも彼らに近づけているのかな。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。
次回はPower off accuracy approachesについて記載したいと思います。