こんにちは。Azarashiです。今回はデトロイト市付近の治安について記載します。
概要
市民はデトロイトを愛する心が強く、復興にあたり努力を惜しまないため、活気のある飲食店も市内には溢れており、徐々に旅行客も増えております。
しかしデトロイトは残念ながら景気が回復していますが、治安が良いとはやはり言えません。真実として、米国の他の都市と比較しても犯罪発生率は高い傾向にあります。
但し、海外旅行した事がある方であればわかるとは思いますが、危険な地区が事前に分かっていれば、さほど危険な目に合う事もなく、観光も楽しいものになるでしょう。(日本もですかね)
2019年時点での全米危険都市ランキング(全米)
https://www.roadsnacks.net/most-dangerous-cities/
※常に変動しています。
Rank 17位(前年度13位)※ちょっと改善
人口670,792
暴力犯罪 2,056件/10万人
強盗、スリなどの財産系犯罪 4,540件/10万人
※デトロイト犯罪認知件数 単純計算6,596/10万人(約6.6%)
※参考:大阪市北区(スマティHPより)犯罪発生率 約6.5%
参考はあくまで不動産会社HPからの情報です。(エビデンスまでは調査していません。。すみません) 私は大阪出張があればこの地区によく宿泊していました。そんなに危ない感じはなかったように思いますが。。。
まぁデトロイトの統計は、警察の認知した(出来た)件数なので、比較にならないですね。
因みに”昨日此処で事故がありました!”といった、日本で多いニュースは少ないです。「此処で発砲事件がありましたー。」「此処で殺人事件がありましたー。」「此方で自動車強盗致傷がありましたー。」がやはり多いです。
但し、場所は決まった地区(現在はデトロイトのウエストサイド。前はイーストサイド)で毎回起きている印象です。治安の悪い地区は日々移動していると現地の方はいいます。
最近ギャングの抗争なのかは知りませんが、感覚的に2日に1回は発砲事件がウエストサイドで起きているように感じます。その場所以外では殺人事件のニュースはほぼありません。
そういえば最近、日系人がフィットネスジムに小型カメラを付けて盗撮により逮捕される事件がありました。本当恥ですね。
安全に過ごすためのヒント
「デトロイトはやはり危険な場所ですか?」と尋ねられます。正しい答えは「それはあなた次第」です。 デトロイトの犯罪率の高い地域のほとんどは、ほとんどの観光名所から離れた距離にあり、デトロイトの犯罪の最大の部分は、観光客ではなく他の地元の人々によって引き起こされていると、SafeAroundというサイトでは報告されています。
なので旅行の際に犯罪に巻き込まれないようにするために、どの地域を避けるべきかと、安全な場所を知っておく必要があります。 それを知っていれば、伝統が多く残るデトロイトを旅行することはとても有意義なものになると思います。
また、自動車産業のメッカでもあるため、多くの企業関係者も訪れて来ます。日系企業は治安の良い郊外(NoviやFarmington hills、Troyなど)の地区に位置し、ホテルも近くに多々あるため、仕事だけなら安全と言えるでしょう。
当該地区へは空港から直にFreewayで移動できるので、移動している分には他の都市への出張と変わりません。
余裕こいて「ホットゾーンを一度通ってみたい」等とアテンドに言わない事をお勧めします。想像以上に危険です。信号が赤であっても、襲われるので止まってはいけない地域もあります。
実際に街の風景だけ見ると、何処も建物がボロボロだったりするので危なく感じることもあるかもしれません。そんな時には近くの自動車を見れば、大体の治安がわかります。当方もそれで警戒するか否か判断しています。
理由は、運転手の大体の収入がわかるからです。特に自動車が必要な地域なので、家族人数分保有すると維持費が高額になります。
治安のよい地域の傾向:維持費の高い車が非常に多い
※高級車(アメリカ高級車、ドイツ車)、スポーツカー、日本車全般(保険料高)
治安のあまり良くない地域の傾向:維持費や初期費用が安価な車が非常に多い
※旧式で車体が錆びている、塗装剥がれている、 ドアや窓ガラスがない、車体が大きく凹んでいる。(修理費用が払えない)
※新型でもKIAやHYUNDAI(米国ではリセールバリューが悪く、安価なモデルが多い。奥様用に購入されている人も多数(日本でいう軽自動車))
移動手段について
カナダのウィンザーから川を渡ってすぐに位置するダウンタウンデトロイトは、実際には大部分が安全で、美しい街並みの地区です。治安についても、ミシガン州と共同で治安改善のために本腰をいれ始めました。
但し、ダウンタウンやミッドタウンは比較的犯罪は少なく、ギャングの抗争や違法薬物による紛争地帯とは離れているため危険は少ないですが、旅行者狙いのスリやその他の軽犯罪は未だ発生しておりますのでご注意を。
市内を移動する公共交通機関は、バス(DETROIT DEPARTMENT OF TRANSPORTATIONやSMART BUS)、デトロイトピープルムーバー(モノレール)とQLine(路面電車)があります。
これらを市民の大多数は移動手段として活用していますが、やはり犯罪に巻き込まれるケースもあるので、出来るだけ1人ではなく数名で、且つタクシーやレンタカーの使用が勧められています。持ち歩く貴重品もホテルに置いていった方が懸命でしょう。
※デトロイトのニュース報道によると、暴力犯罪等は市内のバスやバス停で発生しているとの事です。この問題の一部は、見回りを行う警察官が少なすぎることが要因のようです。
昼間は記載の通り比較的安全ではありますが、下記の場合にはタクシーをお勧めします。
・夜間(犯罪発生率もあがるので出来るだけ出歩かないほうが懸命です。)
・通行人が少ない場所
※4月~秋口にかけて日照時間が長いため、夜9時頃まで外は明るいですが、身の回りにはご注意ください。
安全な地区
Majestic TheatreとMagic Stickコンサートホールの間のエリアは芸術が溢れ比較的安全です。 Hamtramckは、Royal Oak Music Theatreの本拠地であるRoyal Oak郊外と同様に、訪れるのには安全な場所と言われております。
実際デトロイトの郊外の多くは、都心部よりも安全であり、ヘンリーフォード博物館、デトロイト動物園、グリーンフィールドビレッジなどの観光名所があります。
その他、食事関連ですとミッドタウン、コークタウン、ウェストビレッジ、ベルアイル、イースタンマーケット、グリークタウンに人気レストランがあります。
因みに先日ヘンリーフォード博物館に行ってきましたが、高速降りて信号を右折だけの立地条件で、街中などは一切通らなくて済みました。
※留意点※
観光として有名な地域でも、近隣に危険地帯があったり、もしくは元々危険地帯である場所もあります。事前に場所と観光先の背景などもお調べした上で向かう事をお勧めします。
芸術で有名なハイデルベルクプロジェクトや、イーストサイドのハーポスコンサートホール、歴史的なフォートウェイン等、これらの場所に向かう場合はご留意ください。
また参考にRoadSnacksというサイトで報告されていた危険地域を取り急ぎ下記記載します。
デトロイト周辺の危険地区
- Forest Park
- Chaldean Town
- Poletown East
- Milwaukee Junction
- Petosky-Otsego
- Gold Coast
- Herman Gardens
- Nw Goldberg
- McDougall-Hunt
- Briggs
当該地区の収入中央値も低いため、やはり周辺地区との格差はあるみたいです。
最後に(2022年6月付記)
住んでみて感じたのは、ネットだけの情報で「デトロイトは危ない」と安易に判断はしない方がいいと言う事です。(無論2人以上で行動を推奨しますが。)
危ない地区もありますが、あくまでひと区画です。他は日本に何処にでもある地方都市となんら変わりません。カナダトロントやナイアガラも車で行けるし、ミシガンは魅力的な場所だとは思います。
違うとすれば、道路事情くらいでしょうか。日本で同じように運転すると、「煽り運転」「速度超過」「みだりな警笛使用」「みだりな進路変更」「見切り発車」「信号無視」「合図不指示」など、確実にネットで晒されるor逮捕となるでしょう。今まで日本各地運転し、教習指導もしてきましたが、比較にならないほど皆さんアグレッシブです。
この慣れない土地では出来る限りアテンドを付けた移動をオススメします。
また、運転していると非常にイラっとする状況もあります。下手にやり返すとトラブルに巻き込まれかねませんのでご注意を。間違っても”絶対”に中指は立ててはいけません。やられても無視してください。どんなに腹を立ててもやり返さないでください。特にデトロイトでは。男女問わず車内には多くの方が銃を携行しており、高速道路上での銃撃行為が度々発生しニュースになっています。
ここで色々記載すると長くなるので、友人や自分の経験から、中心部に旅行する際の注意点を先に記載しておきます。
- 夜間クラブやバーに行かざるを得ない場合には、女性はグラスを持ち歩く時 絶対に手で蓋をして歩きましょう。(薬混入される可能性があります)
- 夜間クラブやバーに行かざるを得ない場合には、常に自分の周りに注意を払ってください。注射し昏睡させてから…といった事件も多々あります。
- 中指は立てない
- 基本的に一人で行動しない
- 夜間は出来るだけふらふらしない
以上
ここからは駐在の方々へ。
駐在員(予定)の方々へ
居住地の決め方
最近日本人が多く住むNovi地区も、コロナ発生あたりからここ数年で治安が悪化しているように肌で感じます。生まれも育ちもNoviの方も同意見でした。理由は、米国でのコロナの補助金は日本に比べ大額であり、比較的家賃が高額なNoviにも蓄えた補助金で住む事が出来るようになったという点でしょうか。
以前から日本人が多く暮らしていた、とあるアパート群の現状を記載します。
- アパート家賃が約2年程度で「USD1,800 ⇒ USD2600/月」とインフレ
- 日本人駐在員が以前より減り、デトロイト中心部から人が代わりに流入。
- 住んでいる地区内の綺麗だった道路に、ゴミが散乱し始めた
- ゴミを投げ捨てているのは、夜9時過ぎまで大声で道路で遊ぶ小学1年~中学生の子供達。親は注意せず。
- 当該中学生くらいの子供たちはアパート入口の階段で十人程度で占拠しゴミをポイ捨て。
- 公園で以前見かけていた日本人の親子は見なくなり、代わりに当該子供たちが占拠。
- 夜遅くまで爆音で音楽を流す(アメリカのアパートの防音設備は皆無です)
- アパート利用規約を無視し、ゴミ出しも適当
- この前、アパートの隣人が私のゴミ箱にゴミ袋(何かの〇骸入り)を入れていた。蛆が沸き、異臭の漂う液体を洗うのが大変でした。※単体のいやがらせではなく、単純に腐敗臭が強すぎて人のゴミ箱に入れた模様。
- 家の目の前の駐車場で車盗難。
- 家の近くのアパートに不法侵入者
- 近隣住民のマリファナ臭が部屋の中まで来る。
といった感じです。ルール違反が散見する状況になっており、もともと住んでいた方々はどんどん離れて行っています。新しく入居する方は中心部から来た方だろうと感じます。なぜ分かるのかは此処に記載できないので想像にお任せします。
どの都市も同じですが、中心地(ダウンタウン)から離れた土地が比較的治安が良く、治安の悪化は人の移動により徐々に放射状に広がっていきます。なので、治安が良い郊外に住んでいた人は ダウンタウンから より遠くに場所を変えていっている状況です。勿論、ある特定の人しか住めないような排他的な治安の良い区域は未だにあります。嫌がらせのやり口は あからさまではないようですが、我々日本人も住むことは止めた方がいいとアドバイスをもらうような区域ですね。
もしこれから住む場所を決めるのであれば、次の事項を確認した方がいいかと思います。
- ゴミ出しの日を聞き、当日車でその地区を回ってみる(ゴミ出しが綺麗だと治安が良い場合が多い)
- 近隣の車はボコボコでないか。(治安が悪い地域は、走っている車も止まっている車もボロボロなものが多い)
- 外で歩いている人がいるかどうか(外を歩ける治安かどうか)
- Crime mapで、検討地域の犯罪発生率を確認する
- アパートのグーグルレビューを見て、居住環境を調べる
- マリファナフリー(マリファナ禁止の意)か否か。 ←NEW!!!
住む場所によって、防音性能が皆無だったり、虫が大量発生するアパートだったりするので、グーグルレビューは役に立ちます。参考にしてみてください。
一部の麻薬の合法化に伴う注意点
近年のマリファナ合法化に伴い、そこらかしこで臭いにおいに悩まされるようになってきました。当方も隣人がマリファナを吸うようになり、アパート全体が臭くなってきたので、契約期間内でしたが違約金を支払い即退去しました。
臭いの不快さは車に轢かれたスカンクの臭いと同等です。現在、医療関係者から医療目的(緊張緩和等)で高年齢層の方への使用推奨が一部されているとの話もあり、急速に使用者数が拡大していると肌で感じます。
以前ノバイのウォールマートでの出来事ですが、十代くらいの目が虚ろな女の子が、下着のような恰好でフラフラしながら買い物をしているのを目撃しました。すれ違う際に独特な悪臭がするので、使用者を見分けるのは簡単かもしれませんね。
日本人の方も、合法だからと勧められても使用は絶対にしない様にしてくださいね!「依存性は酒やタバコより低い」「体に良い」等という人がいますが、病気でもない限り、大半がヤバい人しか使用していません。寧ろ大麻から他のMDMAや覚せい剤に手を出す人が多数です。
まぁ、日本人が多数住む地域であるアナーバーも、市内だけマジックマッシュルームという麻薬が合法化するなど、頭おかしい事になってきています。他の地区でもMDMAが合法化等。。。またミシガンの治安悪化しそうです。
家族やあなた本人が合法だからと麻薬に手を出してしまうと、高確率で日本でも生活しにくくなりますし、依存症になると100%一生終わらない薬物への欲求と過ごすことになるのでお気を付けくださいネ。
麻薬、ダメ絶対
、、、
といったところでしょうか。
以上で治安についての記事を終わります。最後までお付き合いいただきありがとうございました。